ニュース EAが『ブラックパンサー』ゲーム開発中止、Cliffhanger Studios閉鎖

EAが『ブラックパンサー』ゲーム開発中止、Cliffhanger Studios閉鎖

著者 : Violet アップデート : Sep 07,2025

IGNが入手した情報によると、エレクトロニック・アーツ(EA)は開発中の『ブラックパンサー』ゲームを中止し、同作を手がけていたクリフハンガー・ゲームズスタジオを閉鎖すると発表しました。 EAエンターテインメント社長ローラ・ミーレは従業員向けの内部メールで、「成長機会に集中するため」の戦略的一環として、今回の決定と最近のプロジェクト中止・人員削減を実施すると説明しました。 影響はEAのモバイル部門と中核チームにも及びます。EAは具体的な人員数を明らかにしませんでしたが、先月のリスポーン社とファンケア部門約300人の削減規模より小さいと関係者は述べています。 「厳しい決断だが、影響を受ける仲間をEA内での異動を含め可能な限りサポートする」とミーレ氏は表明。実際、EAでは2023年3月以降800人の新規採用があり、他プロジェクトへの異動が進められています。 今後EAは『バトルフィールド』『シムズ』『スケート』『エーペックスレジェンズ』などの基幹IPに集中。『アイアンマン』『スターウォーズ:ジェダイ』新作や『マスエフェクト』新作の開発は継続されます。昨年からEAは市場動向に適さないライセンスIPの見直しを進めていました。 『ブラックパンサー』はマーベルとの3作品契約の1作(他に『アイアンマン』と未発表作1本)で、2023年発表時はオープンワールド型アクションアドベンチャーとされていました。同作を担当していた2023年設立のクリフハンガー・ゲームズ(『シャドウ・オブ・モルドール』のベテランが参加)は正式閉鎖されました。 これに先立ちEAでは2025年にかけて組織再編が継続中で、先月はリスポーン社で約100人を含む計300人を削減し『タイタンフォール』新作を中止。2024年には会社規模で670人、2023年にはバイオウェアで50人の削減がありました。 さらにEAは最近、全従業員のオフィス出勤政策を導入し、リモート勤務者の雇用不安を招いています。 追加取材に対しEAはミーレ氏のメール内容を、マーベルはIGNの問い合わせに現時点で返答していません。