バイオショック4、発売延期で発売時期は未定に

テイクツーCEOのストラウス・ゼルニックによると、『BioShock 4』は最終的にはリリースされる見込みだが、それは開発チームが最終製品に完全に満足した場合のみである。開発遅延の背景にある最近の出来事について、詳細を読み進めてほしい。

『BioShock 4』が「傑作」となる道のりはまだ長いが、いずれはリリースされる

リーダーシップの変更と全面的な見直しの可能性

『BioShock 4』は現在も開発中であり、今年中に完了する兆候はない。特に最近のリーダーシップ変更や「ストーリーの全面的な見直し」と噂される状況を踏まえると、なおさらである。こうした懸念材料がある中でも、テイクツーインタラクティブ（『BioShock』のパブリッシャーである2K Gamesの親会社）のCEOであるストラウス・ゼルニックはIGNに対し、「このゲームはリリースされます。これは心から、疑いなくお伝えできます」と述べた。

ブルームバーグのジェイソン・シュライヤーは2025年8月2日、2K Gamesのスタジオ責任者であったケリー・ギルモアが交代し、クリエイティブディレクターのホガース・デラプランテがパブリッシング部門に異動したと報じた。関係者によれば、上級管理職陣が『BioShock 4』の現状に不満を抱いたことが、この突然の変更の原因だという。

シュライヤーはさらに、『BioShock 4』が2K Games社内の執行役員レビューを通過せず、完全な「再構築」が必要とされていることも指摘した。内部関係者によれば、物語（ナラティブ）は完全な作り直しが必要とされている。ただし、これは匿名の情報源によるものであり、2K Gamesもテイクツーインタラクティブも正式には確認していない。シュライヤーはコメントを求めて同社に接触した。

これに対し、広報担当者は「私たちは『BioShock』に可能な限り輝かしい未来をもたらすために尽力しています。現在、出来の良いゲームには仕上がっていますが、それを傑作にすることを目指しています。その目標達成のために、スタジオのリーダーシップと緊密に連携しています」と述べた。

2K Gamesの広報担当者はリーダーシップの変更を認め、同社が「ファンの高い期待を超える『BioShock』作品をお届けすることに全面的にコミットしています」と強調した。

数日後、IGNはストラウス・ゼルニックに『BioShock 4』がキャンセルされる可能性はないかと質問した。ゼルニックは「それは出ますよ。これは心から、疑いなくお伝えできます」と答えた。

ゼルニックは、開発が困難を極めており、開発期間が長期化した理由は数多くあると認めた。

「これまでの道のりには山もあれば谷もありました」と彼は説明した。「それは事実です。また、スタジオのリーダーシップにも変更がありました。とはいえ、ケン・レバイン氏の遺産と過去の『BioShock』作品の大成功を考えると、私たちは大きな責務を負っています。私たちは、『BioShock』のDNAを忠実に守りつつ、同時に巨大な一歩を踏み出さなければなりません。これは常に困難なことです。私たちはこの挑戦に立ち向かう準備はできていると信じていますが、順風満帆ではありませんでした」。

『BioShock 4』は、パブリッシャーである2K Gamesにより、2019年12月9日に初めて発表された。これまでに公開されたゲームプレイ映像はない。前作の『BioShock Infinite』は2013年に発売された。

このシリーズは熱心で忠実なファン層を誇るものの、発売間隔の長期化と新コンテンツの不足により、謎に包まれた4作目に対してファンが興奮を感じることは難しくなっている。多くの人々は『BioShock』シリーズは「終わった」と考えており、18年続くシリーズに新作が付加価値を加えるのは困難だろうと感じていた。

今、ファンは『BioShock 4』が「ストーリーの全面的な見直し」に直面する可能性があることを認識しており、このゲームがすぐにリリースされることはないだろうことが明らかである。